29 September 1年かけてなんとかスマブラでVIPに入った話。 あなたは大乱闘スマッシュブラザーズを遊んだことがあるだろうか。最新作のSPECIALのプレイ経験はなくても、64から今に至るまで一度はプレイしたことがあるという人は多いだろう。僕もまた64の初代スマブラで兄と遊び始めてから、DX・X・for・SPとシリーズ作品はすべてプレイしてきた(Wii Uを持っていなかったためforは3DSしか遊んだことがないが……)。といってもアイテムあり4人乱闘にしか興味がなく、for時代もガチ部屋で遊んだことは一度もない。さらにいえばいわゆるeスポーツとして盛り上がっていることも知らず、プロがいるなんて想像したこともなかった。そんな僕だが1年スマブラのオンラインを遊び続けてなんとかVIPまでこぎつけた。 せっかくなのでここに至るまでの話をまとめておきたい。なお本当に個人的なまとめとしてだらだら書くだけなので多分誰の参考にもならない。 僕がVIPを目指した理由去年の今頃、僕はアイテムありの乱闘で友達のリトルマックに負けた。スマッシュでもKOでもない。ひたすら上Bに当たって負けた。スマッシュとかKOで負けるなら分かるんだが上Bしかしないリトルマックに負けるって何?別の友達には「リトルマックの上Bなんて当たるほうが悪い」とも言われたし、まぁ当たるほうが悪いな……と思ったので、とりあえず友達のリトルマックに勝てるようになるべく、僕はVIPに入れるぐらいスマブラが上手くなるのを目指すことにした。まぁ、VIPどころか2週間くらいでそのリトルマックにはほとんど負けなくなったが。上Bしかしなかったら当たり前なんだよな。でも一回目標にしちゃったしな……途中でやめるのは気持ち悪いな……。というわけで完全に理由を失いながらも、僕はVIPに入るまでスマブラを続けることにしたのだった。このおかげでSwitchをインターネットに有線接続できることを知ったし、それまでずっとJoy-Conで遊んでいたがプロコンを買った。というかJoy-Conのスティックが壊れた。今もまだ壊れている。そろそろ修理したい。今スプラトゥーンを快適に遊べているのもスマブラでVIPを目指したおかげと言えるだろう。スプラトゥーンしたい人はVIP目指そう。ピットは強いそれまで色んなキャラを使っていたがVIPに行くとなれば1キャラに絞ったほうが良さそうだった。スマブラのオンライン対戦はキャラクターごとに世界戦闘力というレートが別々に管理されるので、VIPもキャラクターごとに入ったり入らなかったりするらしい。僕が当時よく使っていたキャラはクッパJr.で、原作から大好き(コクッパも好き。参戦したときは大変テンションが上がった)なキャラだ。しかしその辺はあんまりこだわりがなかった僕はスマブラwikiの「初心者にお勧めのキャラ」というページで紹介されていた中から、X・for時代からたびたび使っていたピットでVIPを目指すことにした。ページでも「スマブラの基礎を学びたい人」向けと書いてあったし、対戦ゲームの経験に乏しい僕が使うには適したキャラだと思ったのだ。さて結論から言えばピットを選んだのは間違いではなかったと思う。まず復帰が簡単で中々事故らない。さらに深く行き過ぎて帰れなくなる危険が少ないので初心者でも復帰阻止に行きやすい。自分は吹っ飛ばされても諦めず、相手を吹っ飛ばしたら追っていって撃墜する。最初のうちからこれをできるようになったのは大きかったと思う。あと仮想的がリトルマックだったので復帰阻止できるおかげで本当に負けなくなった。操作が単純で難しい技術が必要ないのも良かった。反転空後とか(できるにこしたことはないが)必要ないし、難しいコンボが使えなくても困らない。僕は一応仮にも実は社会人だったりするのでスマブラできる時間は限られている。必要なテクニックは少ないにこしたことがなかった。そしてwikiで書いてあった通り、スマブラの基礎を理解するのにはぴったりなキャラだった。たとえば相手が攻撃を空振りしたところにDAを打ったときに「あ、これが差し返しなのか!」と感動した。ちょっとでもスマブラをしたことがある人なら何をそんな当たり前のことを? と思うだろうが、僕は乱闘で相手がいそうなところに気前よく吹っ飛ぶ攻撃をぶっ放すことしかしてこなかったので、こんな当たり前で基本的なことにも一々感動していた。そしてピットはそんな基本的な行動が強いキャラだった。ピットは強い。1年前にピットを選んで良かったと思う。それはそれとしてもしもこの記事を読んでいる人の中にどのキャラでも良いからVIPを目指そうかなと思っている人がいたらまずDLC第2弾を購入してカズヤかスティーブを練習すると良んじゃないかな。ピットじゃなくて。逆VIPからVIPまでにやったことリプレイを撮って見返す色んなサイトや動画で奨励されていたのでリプレイを撮るようにした。最初はスマブラの機能を使ってリプレイを撮り、動画化したあとSDカードを通してパソコンにデータを移していた。今はキャプチャーボードを使って直接パソコンで録画している。記憶力が良くないし試合中は試合に必死なので、見返せるようにしたのは良かったと思う。あと最初のほうの試合とか今見るとさすがに上手くなってるなと思えて嬉しい。これは9月ぐらいに撮った世界戦闘力200万くらいのリプレイなのだが、すごい試合をしている。こんなとんでもなく怪しい試合をしているヤツでも1年やればなんとかなるらしい。1年ってすごい。「窓」スマブラのユーザーの間では主にDiscordのサーバーなどのことを「窓」と呼んでいる。元をたどればメッセンジャーサービスのグループを指す呼称なんじゃないかと思われるが、まぁ最近はスマブラでしか見ないかもしれない。一番よく聞くのは「キャラ窓」というものでスマブラの各ファイターそれぞれについて、メインやサブで使用しているプレイヤーたちが情報交換したり交流したりといった目的で使われるサーバーだ。僕も1年前ピット窓に入れてもらった。YouTubeやTwitchのメンバーシップと連携しているDiscordサーバーもある。僕はHIKARUさんとまさしさんのメンバーシップに入っていて、まさしさんのサーバーで月1のフレ戦に参加してアドバイスをもらったり、HIKARUさんのサーバーのオフ会で吐くまで飲んだりしていた。リプレイを添削してもらうメンバーシップに限らずアドバイスをもらう場合、対戦してもらってアドバイスをもらうのが主流だと思うのだがリプレイ添削をしてもらえるケースもある。僕は全キャラVIPの動画を投稿していらっしゃるらいおんまるさんにリプレイ添削してもらった他、ピット窓でもリプレイ添削してもらった。(なおHIKARUさんのサーバーでもリプレイを見てもらうことができるのだが、まだ一度も使ったことがない。ちょうどいいリプレイが撮れなくて……)世界戦闘力が下がるのを怖がらずにたくさんオンライン対戦する VIPに入るまで僕はピットとブラックピットで合わせてだいたい4,000試合ぐらいしている。そして次の画像はVIPに入る直前300戦の戦績をBurst Mateというサイト/アプリで記録したものだ。(ちなみに6日にVIPに入ったのだが嬉しすぎて当日は記録を忘れており、8日になってからVIP直前の対戦を記録している)見れば分かるとおり日によっては500万弱まで世界戦闘力が下がっている。300万台まで下がったこともあった。たしか去年の12月には900万手前まで上がっていたので下がり幅が激しい。下がっているときは連戦してもらって負けまくっている場合が多い。あまり戦ったことのないキャラやもうちょっとで勝てそうだった試合などは連戦してもらって、勝てるときもあればボコボコにされることもある。300万台まで負け倒して気が付いたら相手がVIPに入ってたこともある。世界戦闘力が下がればまた上げるためにたくさん対戦しなければならない。たくさん対戦すればするほどゲームは上手くなると思う。戦闘力が下がって上がってを繰り返していくうちに「これより下まではそうそう下がらない」「この世界戦闘力までならほとんど負けずに上げられる」といったラインが少しずつ上がっていった。僕はBurst Mateを使って記録を取っていたのでこの変化が分かりやすく、下がっても「ここでたくさん対戦したおかげでまた世界戦闘力の最高記録を更新できるかもしれない」とモチベーションに繋げることができた。でも下がりすぎると普通にメンタルに来るのでやめたほうがいいです。何回か心折れかけた。オフ対戦会でアドバイスをもらいに行こうとした先月末に「新型コロナウィルスの感染者数も落ち着いてきたし……今月からオフ対戦会にも行ってみよう。ずっと900万前後で停滞しているから得るものがあるはずだ」と思って初スマVIP未満などに申請した。が、直後に全力で上振れてVIPに入れてしまった。この辺の話はまた別の記事で書こうと思う。最後にVIPを目指して良かったと思う。eスポーツ・競技としてのスマブラSPを知ることができたし、大会などで特定選手を応援する楽しさを知ることができたし、試合を見ていてもすごさがより分かるようになった。スマブラの企画動画を見るのも楽しいし、自分で対戦するのはもっと楽しい。上達する楽しさ、できないことができるようになる楽しさも久しぶりに味わえたと思う。大人になると新しいことに挑戦する機会は減ってしまう。VIPを目指して色んな新しい経験ができた。1年前に読んだ記事や見た動画を今また読んだり見たりしたとき、1年前よりも書いてあることが理解できるようになっていて嬉しくなった。2年後3年後に同じことをしたら、さらに理解できるようになっていると良いなと思う。子供の頃からスマブラが大好きだった。VIPを目指したおかげで前より大好きになった。VIPを目指して、本当に良かったと思う。 PR